学校法人獨協学園
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新理事長の挨拶

獨協学園理事長 水上忠
 獨協学園は、三つの大学、二つの中・高等学校、そして一つの専門学校を擁する学校法人であります。
 その淵源は、127年前に設立された獨逸學協会學校(旧制獨協中学校)に発しております。
 この中学校はドイツの文化と学問を学び取る目的のもと、1881年(明治14年)に設立された獨逸學協会を母体として1883年(明治16年)に開校されたものです。
 以来、ドイツ語を教える唯一の中学校として知られ、幾多の俊秀を世に輩出してまいりました。
 とりわけ、我が国医学界・法曹界・教育界で活躍した優れた人材を多数養成したことは周知の事実であります。
 第二次世界大戦後混迷の一時期がありましたが、1952年(昭和27年)、文部大臣を辞去した母校出身の哲学者天野貞祐の獨協中学校・高等学校校長就任とともに年を追って発展を遂げました。
 そして、関係者の間で大学設置を要望する声が次第に高まり、関 湊という良きパートナーを得て1964年(昭和39年)『大学は学問を通じての人間形成の場である』という天野先生の建学の理念に基づき獨協大学が設立されました。
 その後も本学園におきましては、故関 湊理事長の英断と果敢な実行力により1973年(昭和48年)に獨協医科大学、1974年(昭和49年)に同大学附属看護専門学校、1980年(昭和55年)に獨協埼玉高等学校、1987年(昭和62年)に姫路獨協大学と、相次いで設立されました。
 さらに、2001年(平成13年)4月に獨協埼玉中学校が開学し、中高一貫教育の充実を図っています。
 以上のように、本学園は、130年に近い歴史と伝統の上に立った新進気鋭の学校法人であります。
 これまで、文化系大学の獨協大学、姫路獨協大学と獨協医科大学、更に二中・高等学校で成り立っていた本学園も、姫路獨協大学に医療保健学部、薬学部を創設し、本格的な総合大学としての立場を築いて参りました。
 さらに3年前には、獨協医科大学に看護学部を、獨協大学に国際教養学部をそれぞれ新設し、一昨年、獨協大学において、法学部に総合政策学科を、昨年は外国語学部に交流文化学科を、それぞれ開設するに至っています。
 獨協大学には、図書館を中心とする総合学術情報機能と教室を融合した知の創造拠点としての天野貞祐記念館が3年前に完成、同館内に学園の創立期から現代までのクロニクルを紹介する獨協歴史ギャラリーを設けるなど、本学園の一つのシンボリックな施設となっております。
 昨今の我が国における極端な少子化の嵐の中で、私立学校の運営は容易なものではありません。
 近年定員割れを生じる私立学校が増える中で、いかにして、国民そして地域のみなさんの期待に応えうる学校にしていくかが、今後の厳しい競争に打ち勝っていく唯一の方向でしょう。そのためには、安定した学校運営と学生・生徒を中心に据える教育という、当然の任務を教職員がしっかりと認識することが大切です。これまでのような甘えの構造は決して許されないことです。
 我が国にとって最も重要な人材である学生・生徒諸君を預かっている教職員にとって、学生・生徒を軸とした教育というものをもっと真剣に考えていくべきでしょう。本学園は、先に述べました「天野理念」に従って、今後さらに各領域の専門性を重視しながらも同時に教養ある人間形成を目指し、理念の具現化に邁進する覚悟であります。

 多様化する教育ニーズに対応できるような教育者の充実、本学の伝統である国際交流の重視、キャンパス・アメニティの充実、情報公開、コンプライアンスの堅持、これらを通じての主体的な、創造性の高い人格形成をめざし、社会的・国際的貢献のできる人物を養成いたす所存であります。
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